シャンパンとは?
口にしたことはなくても、「シャンパン」という単語だけであれば耳にしたことがある人も多いですよね。
でも日頃からワインを嗜む人でも、このシャンパンについて大きな勘違いをしている人は少なくないんです。
シャンパンは、フランスのシャンパーニュ地方産の、発泡性を持っているワインです。
炭酸の入っているタイプということですね。
シャンパンと呼ばれているのは、文字通りシャンパーニュ地方で作られているため。
これが実は大きなポイントで、すでに触れている“大きな勘違い”と関係してくるんです。
シャンパンと名乗るには条件がある
炭酸の入っている発泡性のワインを“スパークリングワイン”と呼びます。
と同時に、これを「シャンパン」と呼ぶ人もいるのですが、これは大きな間違いです。
シャンパンと名乗るためには、いくつもの条件をクリアしていなければいけません。
・シャンパーニュ=アルデンヌ地域圏で栽培されたブドウを原料としていること
・7つの品種のブドウを原料として作られていること(どれが1種類のみでもOK)
・シャンパーニュ製法で作られていること
主な条件は上記の通りです。
さらに細かな条件やルールがフランスの法律では決められていて、フランス産のものでもこの条件をクリアできなければシャンパンやシャンパーニュと名付けて売ることが禁止されているんです。
結局シャンパンとスパークリングワインの違いって?
「シャンパン」として売るための条件を挙げましたが、それでもスパークリングワインとの違いにピンと来ていない人もいるかもしれません。
ということで、ここで両者の違いについて整理してみましょう。
シャンパンは、スパークリングワインという大きな分類の中にある1つの種類です。
発泡性のあるシュワッとしたワインをスパークリングワインと呼んでいるので、シャンパンもその内の1つの種類に過ぎないということになります。
スポーツで言えば、球技という大きな分類の中に、野球という1つの種類がある、といった感じでしょうか。
球技がスパークリングワイン、野球がシャンパンに当たるということですね。
シャンパンは説明した通り、フランスの法律で決められたブドウを使って、決められた方法で作らないといけません。
・ブドウの品種
・製法
両者の違いはこれらの要素。
もし全部の要素を備えていれば、ラベルに必ず「シャンパン」と書かれています。
この記載がないものは、発泡性ワインでも“シャンパン以外のスパークリングワイン”ということになります。
シャンパンぽい名前のシャンメリーとは?
画像引用元:https://www.shibukei.com/photoflash/8125/
ちょっとしたパーティーなどに参加した時、「シャンメリー」を振舞われたことはありませんか?
・・・とは言ってもノンアルコールなので、お子さんのいないパーティーなどでは目にすることは少ないかもしれませんね。
クリスマスなどでは、一般の家庭でも食卓に上ることが多いです。
僕も飲んだ記憶がありますよ。
昔は“ソフトシャンパン”と呼ばれていました。
その名が示すように、シュワシュワとしていて、シャンパンのような雰囲気があります。
でもあれは、ただの炭酸飲料でありシャンパンではありません。
実はかつてのソフトシャンパン、フランスから抗議が来たんです、「シャンパンと名乗らないでくれ」と。
その抗議に従って「シャンメリー」という名称に変更したという経緯があります。
ノンアルコールなのでスパークリングワインでもありませんが、この件からも、フランスがシャンパンに対して厳しい規制を敷いていることがわかりますよね。